今回は、私の投資人生についてお話させていただきます。
私がこれまで、どのようにして相場観を身に着けてきたのかを中心にお話していきます。
みなさまの投資との向き合い方の参考になれば幸いです。
さっそくですが、私は日経平均の底で証券会社に入社しました。
就職先に証券会社を選んだ理由は、銀行の就活に出遅れたからであって、特に投資が好きだったわけではありません。
当時は、投資に対して世の中の理解が追いついておらず、一部のお金持ちやお年寄りの道楽のようなイメージがありました。
そして投資にはモチベーションも低く、なんとなく証券会社に入社してしまった私ですが、証券会社入社後の研修が3か月ほどあり、沢山の投資情報を学ぶことができました。
先ほど、投資が好きではなかったと書きましたが、投資についてはイメージがなかっただけで、お金はなぜか幼少期から好きでした。
例えば研修の一つに、野村証券のバーチャルサイトで株を買い、儲けを競うというものがありました。
(ちなみに、私はオムロンを買いました。もし、本当に購入してたらだいぶ儲かっていたな…)
バーチャルで株を購入した時点が、日経平均の底だったので、半年間ほどで面白いように儲けが出ました。(バーチャルで…)
ここで、投資の面白さを知ったように思います。
入社当時は景気が悪い実感はなかったものの、かと言って就職難は続いていましたし、景気がよくなる気配もありませんでした。
しかし、今思い返すと、ちょうどバブル後に下がり続けた日経平均が底をつき始めたころだったんです。
そんな、感じでまだ若者の投資がニッチ(?)だったころに投資に触れることが出来たのことは、投資人生の始まりとして良いスタートが切れたと思っています。
更に研修だけではなく、お客さんからもたくさんのことを教わりました。
日経平均や個別株の上がり下がりについては、大御所のお客さんたちから。
何度も話を聞いていると、覚えるつもりがなくても、勝手に日経平均の歴史がインプットされることになりました。
チャート上で見るよりも、実体験の相場の話を聞くほうが頭に残るものです。
しかも長いスパンの見地を教えて頂き、投資の視点を養う良い経験が出来たと思います。
ベテランの投資家からたくさんの情報を生で聞けたから、投資を楽しく勉強できました。
(残念ながらベテラン投資家たちは人がいい人が多く、証券マンに騙されたくさんの損を出していましたが笑)
ちなみに、私が証券マンだったころは、投資は仕事と割り切っており、自分の財産を増やそうとは考えていませんでした。
相場は仕事道具の一つとしてしか見ておらず、近すぎて逆に嫌煙する存在でした。
その後、証券会社を退職することに決めたのですが、理由は自分の営業スタイルが欠点となり証券マンは続けられないと思うようになったからです。
投資情報を調べたりお客さんとの商談することは楽しかったので、続けたかったのですが、お客さんと仲良くなりすぎてしまうところがあり、その気質が証券会社とは合わないと感じました。
それは、会社からは全然お客さんのためにならない商品を売るよう指示が出て、そこにノルマが課せられるからです。
大好きなお客さんたちに、不利益を被る商品を売ることがしんどくなり自分には証券マンを続けることは無理だと思ってしまいました。
証券会社を退職する際は、持ち株は売却し、投資信託は分配金が入ってきていたので、売却せずにおいておくことに。
退職後は、商社勤務が決まり、投資の世界から離れることになりました。
ちなみに、退職したのはリーマンショックの直前です。
証券会社に勤めていたものとして、リーマンショックという歴史に残るイベントをこの目で見ることが出来ず少し取り残された気持ちになったことを覚えています。
実際に証券会社にいた人からしたら、ラッキーな人間だったでしょう。
話が少しそれますが、私は危険察知能力があるようです。
私が退職すると元職場の暴落が始まるということを度々経験しています、、
リーマンショックを証券会社勤務で経験した方々の話を聞くと、私は耐えられなかっただろうなと想像します。
証券マンのみなさま、乗り切ってくれてありがとうございました。お疲れ様です。
敬意を表します。
話は戻り、私が退職した当時は変わらず、まだ投資への追い風は吹いておりませんでした。
その風潮のためか、証券会社を退職した後も「インサイダーを気にせず思いっきり投資をするぞ!」という気持ちは特にありませんでした。
(退職してすぐに株を買っていたらリーマンショックに飲み込まれていたので今思えば良かったです)
金融とは違う世界で働くことになり、投資の存在を忘れていましたが、証券会社には投資信託が少し残されておりました。
リーマンショックの影響を受け、価格が三分の一になった投資信託が…。
分配金が魅力の投資信託でしたが、分配金が見込まれなくなり、解約をしてしまいたかったのですが、また上がる、と予感していた私は、このまま数年間の様子見に入ります。
ここまでが、私の投資人生の序章です。
投資について詳しい話は今後へ続きます。
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